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夏の訪れとともに、マリオ家の食卓に度々顔を出すようになった料理があります。 「orecchiette crudailo」。「crudaiolo」をどうやって日本の単語に訳していいのか分かりませんが、「crudo」が「生の」という意味なので、火を通さないフレッシュソースのオレキエッテということであります。 作り方は簡単。 「カプレーゼ」を作る要領です。 フレッシュのミニトマト・モッツァレラチーズ・バジル・オリーブオイルと少量のニンニクのみじん切り、塩を合わせて、冷蔵庫で一晩寝かします。 このソースに、茹でたてのオレキエッテを和えて出来上がり。 ちなみに、これが夫の働くレストランになると、具材にボッタルガ(からすみ)が加わり、パスタがレモン風味のファルファッレに変わるそうです。これもなかなか美味しそう♪ 山田○巳(元?)シェフが発明したと言われる「冷製パスタ」との違いは、パスタ自体は冷さないという所。ゆえに、冷たいソースと熱々のパスタを合わせると、冷たくもなく熱くもない、ぬる~い感じに仕上がります。 夫曰く、このあたりでは「冷製」と名のつく料理でも、決してキンキンに冷やして食べることはないのだそうです。「冷製」=「熱くない」=「常温」といった感じ。 この「ぬる~い」感じが日本人の口に馴染むかどうかは分かりませんが、確かにキンキンに冷えたオレキエッテを食するのは何だかおかしな感じもします。 パスタの種類にもよるんでしょうね。 「オレキエッテ」にはこれくらいの「冷製」がちょうどよいのかもしれません。 日本でも簡単にできそうなプーリアの夏メニュー、是非お試しください! #
by cricri021219
| 2006-08-11 04:24
| プーリア 料理
かれこれもう45回目の記事になる拙ブログですが、今まで一度もレストランに関することを書いておりません。 色んな町の色んなステキなレストラン・トラットリアに行きました。でも、レストランで写真を撮るのが、我々夫婦、どうしても、どうしても苦手でありまして・・・。 さらには、それをレポートするとなると「食事の時間を楽しむ」ことに没頭できなくなってしまうのです。なんとも不器用というか、何と言うか・・・。 今回、そんなこちらの葛藤も吹っ飛ぶ、とってもステキなレストランを見つけました!とにかく、このレストランを皆さんに見て欲しい!その一心であります。これを機会に、レストランの記事もちょっとずつ増やせていけたらいいのですが…。 ではでは、記念すべきレストラン記事第一回目、ご堪能あれ。 アルベロベッロの中心から歩くこと約20分。車がビュンビュン飛ばしている車道の隅っこを恐る恐る歩き、ほんの少しだけわき道に入ったところにそのレストランはありました。 以前に、仕事帰りに同僚に誘われていった夫が絶賛していたので何とかおねだりして連れて行ってもらいました。 門を入り、両側に広がる中庭を抜けると、一軒家のヴィラがあります。それがこのレストラン。一時前に着いてしまった我々は、営業時間に少しフライングだったようで 「よろしければ中庭の方でお待ちください」 と言われました。それもとても感じよく♪ その中庭にはこんな東屋が…。待ちますとも、喜んで! 庭の中央にある噴水を眺め、オリーブの木々を眺め、こんなステキな東屋でウェイティングなんて、待つことだって全然苦にはなりません。 待つこと15分ばかし。外の席を希望したので中庭を眺めながらのプランツォの始まりです。 まずワインリストに目を通します。うん、ワインはかなり安い!種類は少ないけれど、酒屋の市場価格で10€ほどのワインが16€で飲めるとはかなり良心的です。大体どれも市場価格+6~7€の値段設定でした。我々は、ロザートを一本注文。 料理のメニューを見ても、アンティ・プリモは5~8€ぐらい。セコンドは8~15€。 ウン、高くない。ただし、こちらも種類は少なかった!プリモはなんと3種類! コース料理もありましたが我々はアラカルトで注文。 まずは前菜「antipasto della casa(自家製前菜)」 プーリアのレストラン・トラットリアの最大の特徴とも言えるこのお皿たち。「盛り合わせ」ではなくて一つの皿に一種類の前菜というスタイルで少なくても6皿くらいは出てきます。それも結構なポーションで。言うなれば前菜のフルコース!冷たいものや生ものの前菜に始まり、最後はオーブン焼きやお肉の入った前菜が出てきます。海の近くのレストランになると、これが全部魚介類だったり、山の方だと全て野菜・肉類だったり、と店によってお皿の種類は変わってきます。 お皿の数も店によってそれぞれなのですが、とにかくすごい量の前菜がわんさと出てまいります。普通に日本で食べるのなら、これだけで「ギブアップ!」って言いたくなるほどの量が出てくる店もしばしば。我々の経験では最高15皿以上出てきた店もあります(笑)でも、そこの地域の特徴が如実に現れるメニューなので、我々はレストランに行くと、満腹限界値を超えてしまうことを覚悟でこれを必ず注文してしまいます。 ここの店の「antipasto della casa」は全部で8種類。 最初にリコッタチーズとブッラータ。リコッタチーズには桃のジャムが添えてあり、これがまたとんでもなく美味しかった!そしてブッラータ。知る人にとってはオレキエッテよりも重要なプーリアの名産品です。平たく言えば生乳で作られたモッツァレラなのですが、その違いは、その中に潜んでいる生クリームのような生乳。割ると中からブワっと溢れ出てきて、本当に初めて食べた時にはその美味しさに放心してしまったほどの素晴らしいチーズであります。 次はナス団子とバッカラ(塩漬けにした鱈)のフリット。今の時期はナスの旬でもあるので、この後もナスの入った前菜がひたすら続きます。それから、写真にはないのですがサラミと生ハムの盛り合わせも出てきました。 ナスとキッシュのような生地の重ね焼き。家庭料理になると塩がきつくなりがちな料理ですが、これは上品に仕上がっていました。そしてナスと季節野菜のオーブン焼き。くりぬいたナスの中にズッキーニやら玉ねぎやらを詰めて、トマトソースをかけて焼いたものです。こちらのナスは、日本の「米ナス」のような形をしています。輪切りにすると、人の手のひらサイズになるほどの豪快な大きさです。 ぺペローニと季節野菜のオーブン焼き。ぺペローニと言っても、今回出てきたのは日本のしし唐の特大バージョンのような形でしたが、辛くはありません。中に詰めてあるのは前出のナスバージョンと同じかも?という内容でしたが、文句は言う気になれません。美味しいから(笑)。最後にナスのモッツァレラチーズ焼き。 最後の二皿がサービスされた時に思わず「まだ出てくるの??」とおそらく顔中に書いてあるような表情でカメリエーレのお兄さんを見上げてしまい、「これで最後だからね」と先手を打たれてしまいました。まあ、これを頼むといつも最後はこんな感じ(笑) 私の注文したプリモ「chitarrina al pesto」。「chitarrina」となっているのですが、これはほとんどタリオリーニと同じでした。ペーストは、やはりプーリア特産のアーモンドが入っているようで少し甘味のある感じ。パスタに絡む大粒のクルミがいい感じのアクセントになってとても美味しゅうございました。 夫が注文したプリモ。パスタの名前は失念。パッパルデッレくらいの幅ですが、それよりも短く厚みもあり歯ごたえのありそうな感じ。私は食べてないのでわかりません(笑)ソースはポルチーニとトマト。ちなみに、メニューにあるもう一つのプリモは「フレッシュトマトとルーコラのオリキエッテ」。言わずと知れたプーリアの代表料理ですが、ルーコラが入るとアルベロベッロ料理になります。 と、ここで我々はギブアップ。残念ながらセコンドまではたどり着くことはできませんでした。また次回のお楽しみということで。そうそう、夜にはピザも食べられるんですよね~。中庭もライトアップされて又違った雰囲気になるのでしょう。次回は是非夜に♪ ワイン一本と前菜二人前、プリモ二品、デザート一品でお会計は60€。安いとも高いとも思わない、通常の値段設定です。 ステキな中庭と小鳥のさえずり、どこまでも青く高い空に包まれて、心満たされる食事の時間をを満喫しました。 アルベロの中にいながら「プチどっか行った気分」を味わえる満足感♪ アルベロにお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。 fidelio 住所:Contrada Popoleto,12 ALBEROBELLO(BARI) Tel: 080 4321758 お昼は13時くらい~15時くらいまで。夜は20時くらい~12時くらいまで。 お昼のコース18€と45€の2種類・夜のコース35€。 徒歩で行くには、途中歩道のない車道を歩くのでちょっと危険です。 特に夜は暗いので、できれば昼か、車で行くのをオススメします。 #
by cricri021219
| 2006-08-09 15:37
| アルベロベッロ
「昨日はどこの海に行ってきたの?」 「え?昨日は海には行ってないよ。○○の町に行って美味しいもの食べてきたよ!」 「どうして?海は嫌いなの?太陽は嫌いなの?マンマミーア!!」 西表島に2ヶ月ほどアルバイトに行ったことのある私が、海を嫌いなはずはありません。 水の汚れた海水浴場で泳ぐ気にはとてもなれませんが、このプーリアの美しい海を嫌うだなんて・・・。 でも、休みの日=必ず海に行く とまでは、残念ながら思い至っておりません。 第一、やっぱり日焼けは怖い。6年前の西表島で誕生したシミ予備軍が、20代後半になって背中やらお腹やらに出没し始めたという、抗いがたいお肌の衰えを日々感じる年齢に差し掛かってしまったこともその理由であります。。。 でも、太陽が嫌いだなんて…。そんな、そんな…マンマミーア! 「そうね~日本人は、太陽嫌いだもんね~。真夏でも長袖着て、帽子かぶって日傘さして!」 とにかく日焼けが大大大好きなイタリア人の目には、日焼け対策フル装備の日本人観光客の装いはとっても不思議なものに映るようです。 「日本ではね、お肌の白い人の方が綺麗って言われるのよ。だからね、しょうがないの。」 「なんで?kiiは最近ちょっと日焼けして、可愛くなったじゃないの!肌が白いと病弱に見えちゃうわよ!」 実際ドラッグストアーなんかいっても、並んでいるのは「日焼けオイル」が80%以上の場所を占め、「日焼け止め」はほんの僅か。しかも強いのになればなるほど「bambini(子供用)」の表示があり、私が普段使用している「日焼け止め指数30」のももれなく子供用であります。 まあまあ、日焼けvs美白 談義はさておき、先日マリオ家の皆さんとご一緒に海水浴に行ってきました。 アルベロから北東のほうに車で走ること約20分。アドリア海に面した美しい海岸線が姿を現します。この海岸線はバーリからかかとの先端まで続くのですが、どこの海も本当に水は青く、青く、青く、そして透明です。 設備の整った海水浴リゾートも点在しますが、ほとんどは何の設備も監視もない砂浜です。こういった海水浴場と、レストランや海の家といった風貌の食堂が海岸線にず~~っと延々と続くのです。 中には、砂浜を嫌って岩場に陣をとる人たちもいます。 一度夫の同僚の人たちとも行ったのですが(休憩時間にわざわざ車を飛ばして行くんです…。) その時は岩場のスポットでした。 イタリア全ての海がどうなのかは知りませんが、少なくともプーリアの海にはクラゲはいません。何者をも恐れることなく安心して泳げます。水も、外の暑さに比べると随分冷たく感じます。 たっぷり1時間、沖に上がることなく、青い空を見上げながらプカプカと海に浮かんでました。 #
by cricri021219
| 2006-08-06 07:06
| プーリア 町
夏真っ盛りのここプーリアでは、本格的にトマトの時期に突入しました。 八百屋でも形といい大きさといい、本当に様々な種類のトマトが店先に並びます。 ちなみに写真の値札は1kgあたりの価格!。 「トマトの水煮缶」で有名な「サンマルツァーノ種」も登場です。「サンマルツァーノ」ってプーリアにある町なんです。私もここへ来るまで知りませんでした。この町では、結構糖分の高い美味しいワインも沢山作られています。日本と同じように、イタリアでも一応冬も店先に並ぶトマト(種類は少なく、高い!)たちですが、サンマルツァーノ種が並んでいるのを見るのはこの時期になってからです。 そして気になったのが、ブドウのように房になって吊るしてあるミニトマト。こちらのミニトマトは、日本のミニトマトに比べて確かに味はシッカリしているのですが、味もさることながら「皮」もかなり頑丈に育っており、食べる時に口に残るのが難点といえば難点です。 「pomodoro di cigliegia(サクランボトマト)」と呼ばれているこのミニトマトを紐で束ねて吊るし、「ドライトマト」とはちょっと違った保存食が作られます。ドライトマトのようにカチカチ(でもないですが…)乾燥させるのではなく、一年くらいかけて皮の部分がシワシワになるくらい「くたびれさせる」感じにします。こうして、凝縮させたミニトマトは、マリオ家でも主に「ピッツァイオーロ風鶏肉のソテー」とか「ピッツアイオーロ風魚の煮込み」といった感じの料理でよく登場します。フレッシュ感の抜けたミニトマトは、「熟成」という言葉がぴったり当てはまる感じに酸味が変化します。 八百屋でも、各家庭でもよく見かけるようになった「吊るしトマト」。 「私達もやってみたい!」とマリオに言うと、早速大量のミニトマトが我が家に届きました! というわけで、私ではなく夫が(!)「吊るしトマト」製作に挑戦。 届いたトマトは、3~4つくらいの実がついた状態で細かく剪定されたもので、この小さな房をタコ糸のようなものでつないでいくわけです。 できました~。八百屋に並んでいるように、ギュっと詰まった感じには仕上がりませんでしたが、なかなか見事な出来ばえ!これを、早速我が家のテラスに吊るしました。 すると、これを見たマリオの奥さんのコップから厳しいご指摘が。 「何やってるのよ!これは太陽に当てちゃいけないのよ!キッチンの近くに吊るすものなの!太陽に当てたいならドライトマトにしなさい!」 と本気モードで怒られてしまいました。 というわけで、なんでキッチンの近くじゃなきゃいけないのかは分かりませんが、言われたとおりにキッチンの近くに吊るすことに。 そして、「吊るしトマト」を製作中に房から落っこちてしまったトマトで夫はジャムを作ってくれました。チーズと一緒に食するととっても美味しいとのこと。 我々は、1年も待てないので冬になったらこの「吊るしトマト」を「ピッツァイオーロ風○○○」にして頂こうと思います。 夫の頑張りで、いろんな種類の保存食が増えてきました。 旬の野菜を知る楽しみもありますが、こうやって作った保存食を旬じゃない季節にも食する楽しみもあるんですよね♪日本でも、いろんな種類の保存食があります。 「野菜」との付き合い方を、ここへ来てようやく教えられている私たちでありました。 #
by cricri021219
| 2006-08-04 06:46
| プーリア 料理
アルベロから車で20分ほどの町「カステラーナ」にある鍾乳洞。 「まぁ~、私たちは秋吉台の洗礼を受けてるからね~」 と軽い気持ちで挑んだのですが、これがこれが!!本当に見事なものでした。 インディージョーンズも宮崎駿もビックリ・・・、我々の乏しい想像力をはるかに超えるめくるめく世界が待ち受けていたのでした!! 行程1km・一時間のコースと、行程3km・二時間のコースの二種類があり、我々は二時間のコースに参加。(といっても「往復」の意味です。) 「スゴ~イ!!もののけ姫より、ナウシカよりすごいね~!!」 と感動した最初のスポット。でもこれは、この鍾乳洞のわずかイントロダクションの部分でしかなかったのです。 残念ながら写真撮影が可能なのは、この導入部分まで。 この後、本当にナウシカとかで見たようなとても不思議な植物のような形をした鍾乳石がメキシコのサボテンのようにポツポツと突起している部屋を抜け、人が一人がやっとのような幅の道を通り、オーロラのように波打つ鍾乳石が美しく光に透けている回廊があり、八重山の珊瑚が壁中に散りばめられたかのような洞窟あり、などなど私の拙文ではとても表現できない「ノンフィクションを超える」めくるめく待ち受けていたのでした。 あんなの、絶対人の手によっては作ることはできません。何万年という単位でこつこつと積み上げられた自然の為せる奇跡です。「人体の中を歩いているみたい…。」とは、その昔NHKの「驚異の宇宙:人体」というドキュメンタリーを見て涙した私の感想。さらには、初めてこんなシロモノを発見してしまった人の驚愕にまで思いが至り、「私、この洞窟の第一発見者になってみたかった」などと意味不明の発言を何度も繰り返しては返答のしようのない夫を困らせてしまいました。 中でも圧巻は、我々の参加した二時間ツアー(「往復」だから正味一時間なわけですが…)の最後にたどり着く「グロッタ・ビアンカ(白の洞窟)」。無数の鍾乳石が上からはツララのように、下からはタケノコのようにニョキニョキと連なる光景は、例えて言うなら白き美しき針地獄(笑) いや~「イタリアだから」とか「プーリアならでは!」とかいうのを超えたbeyond discription な世界を見てしまった一日でした。 Grotta di Castellana BARIからもAlberobelloからも私鉄Sud-est線で「Grotta di Casotellana 」下車。駅からは3分ほど(らしい。ガイドブック情報。) 今の時期、2時間コースはほぼ一時間おきに出発。HPでは8:30~19:00まで30分おきになってましたが、我々が見た様子では9:00~17:00までの1時間おきっぽかったです。何が本当かは、、、スミマセン。わかりませんっ。グループにはイタリア語のガイドさんが先導してくれました。 1km一時間コース:6.5€ 3km二時間コース:13€ www.grottedicastellana.it #
by cricri021219
| 2006-08-02 09:42
| プーリア 町
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